木

二之宮クリニック

形成外科

爪の治療(陥入爪・巻き爪)

陥入爪とは主に母趾(足の親指)の爪甲の内側、外側が、まわりの皮膚に食い込んで痛みを生じた状態です。

炎症がひどくなると、爪のわきに化膿に伴う不良肉芽組織ができて、時に出血します。
原因としては、

I 深爪の刺激 II 過度のスポーツ III サイズの合わない硬い靴、ハイヒールの靴 IV 不衛生

などといわれています。

保存的治療

まずは、抗菌剤入り外用材の治療を行い、局所の炎症の沈静化につとめます。

不良肉芽の除去

保存的治療に抵抗する場合には、不良な肉芽組織を除去します。
メスやハサミで切り取る、フェノール塗布、等の方法があります。
食い込んだ爪を部分的に切除するだけでは、一時的な痛みの軽減にはなりますが、更にまわりの皮膚を盛り上げることになるので注意が必要です。

根治手術

肉芽切除を行っても再発することがあります。
この場合は、陥入した爪甲部分が生えてこないように爪母(爪の根元にある爪発生のもとの組織)を切除する根治手術を行います。

爪の先の部分が内側に巻き込まれた状態です。
弯曲した爪が足の指の皮膚を挟むようになり、痛みが出たり炎症を起こしたりします。

治療法としては、簡易的な矯正法から根治的な外科手術まで様々なものがありますが、当院ではワイヤーでの矯正を行っております。
弾性ワイヤーという曲げても真直ぐに戻る、矯正用のワイヤーを自費で購入して頂き、徐々に巻き爪を矯正していく方法です。
伸びた爪の部分に注射針で穴を開け、弾性ワイヤーを通し、徐々に爪を広げていきます。
ワイヤーがまっすぐに伸びる性質を最大限に利用します。
多少の時間はかかりますが、徐々に平らな爪になります。
軽度から中等度の巻き爪に関しては効果がありますが、重度のケースは手術が必要になることもあります。

ワイヤーでの矯正に関しては、皮膚には触れませんし麻酔の必要もありません。
ただ伸びた爪の部分に穴を開けますので、ある程度爪を伸ばしておく必要があります。
尚、穴を開ける事自体には痛みはありません。
ただし、炎症がひどく化膿している場合は、追加の処置が必要な場合もあります。